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陽喜のカニの秘密

陽喜でカニ料理がお安くできるのには理由があります。

  カニといえば松葉カニと連想される方が多いと思いますがそれはズワイカニとよばれるカニの中で特定の条件に当てはまる一部のものを松葉カニと呼んでいるようです。

 特定の海域で捕れる、生きたまま港に水揚げされる。一度も冷凍されずに調理される。そのうえ、大きさと重さや形の選りすぐりのカニのみをさすとされます。(ホントカナ?)
価格も半端ではなく、大きさにもよりますが、1杯でも1万から4万以上もするカニも有るようです。陽喜の場合2杯半のカニでも宿泊込みで1万2千円です。1杯で1万円の高級なカニを出す事は不可能です。つまり、松葉カニを当店では食べられません。 

 それではどんなカニなのか......陽喜で仕入れているカニが何処の海域で捕れ、どこの港で水揚げされた物かを正確に知る事はできませんが、北海道、ロシアなどから来ているようです。もちろん冷凍になります。 残念ながら、私自身が1杯数万円もする本物の松葉カニを食した事はありませんので、陽喜で食べていただけるカニとどのように、どのぐらい違うのか、又は違わないのかは説明しようがありません。

 しかし察するところ、近海で取れる生きたカニを急いで港に運び、せりをして調理場に届き、お客様の前にでるまでには、宿泊の日の朝に港に届いたものでも。捕獲してから12時間以上は経過していると思われます。翌日なら36時間以上になります。そのあいだにストレスで消耗しているのではないでしょうか? 何時間か経過したら松葉カニでなくなるのでしょうか? 

 その点冷凍の場合は船上にて冷凍されますし、調理する2時間前までは解凍しないため、冷凍して解凍する行為が味に影響を及ぼさない、および冷凍中は鮮度的な観点で時間が停止しているみなせるという非常に都合のよい仮説をたてると陽喜で食べていただけるカニは水揚げされてから36時間経過したカニよりも新鮮でおいしい可能性も有ると考えています。 解凍してからの経過時間ができるだけ短くなるように努力していますし、刺身などは裁いてから30分以内に召し上がっていただけるよう注意しています。 

 あとは実際に松葉カニの名のついた非常に高いカニと北洋産のカニが本質的に味が違うのかは不明ですが、確かに違うとしても数倍のお金をかける値打ちはあるのでしょうか? 私は最高級では無くても満足できるボリュームのカニを安価に、しかもご家族で食べていただける事にも十分価値があると考えています。(4人家族で松葉カニを二杯ずつ食べようとすると原価だけでも10万から10数万にもなってしまいます。それも立派な旅館でたべれば.....ああ怖い)

 次に安い料金でできるだけ品質がよいまたは量が多い(または仕入れ値が高い)カニをお客様に食していただくためには陽喜の利用料の内カニの仕入れ金額の占める割合を高くする必要があります。そのためには経費をけずる努力が必要になってきます。 

○人件費 陽喜では私と嫁さんと義理の母の家族でほとんどの作業をしており、
  雇用していません。 少数の人員で対応するため、夕食の時刻を30分ぐらいの
  間隔でずらす事をお願いしています。お客様にはお待ちいただくなど、ご迷惑を
  おかけするのですが、これは食していただく直前に調理するためでもあります。
  また私は民宿の主人だけでは無く、べつの仕事を兼業しています。
  つまり民宿のみで生計を立てようとしていない訳です。

○設備の償却費 宿がかなり古くなって来ております。直したい所は多いのですが、
  設備の修繕はたいへん大きなお金が必要になります。なかなか手をつけられません。
  (きれいな宿なら同じカニが食べられても陽喜より高くて当然です。)

○虚飾を無くす  旅館などの料理の場合、膳菜がついたり、食前酒が出たり、
  しますが陽喜ではそのような飾りがありません。 皿やテーブルなどにも凝ったもの
  は無いですし、目でみて豪華に見える工夫は一切ありません。
  凝った料理をする技が無いということでもあります。(^^;)

以上の点は誉められる事ばかりではありませんし、立派な旅館を志向するなら怠慢かも
しれません、まだまだ改善すべき点はありますし、もうすこし何とかしたいものですがこれ
が陽喜の実状でございます。

たいしたひみつではありませんが、すでにご利用いただいたお客様には、なるほど...
と感じていただける所もあるかと思います。 
メールなどでご意見いただければ幸いです。 2003/1/9、2/5、2008/12/5一部改
 

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